SEED

今後コロナの影響が、不動産市場にどのような影響が出るのか専門家の方々の中でも様々な意見があるようですが、

過去の出来事で言えば、リーマンショックの時を覚えている方は多いと思うので、その頃を振り返ってみたいと思います。

リーマンショックは、2008年9月に起こりました。その後、広島でもテナントビルの空室が目立つようになり、調査会社によると当時は15%程度の空室率だったと記憶しています。(ちなみに最近は数%未満で、ほぼ満室状態)それでも85%は埋まっていたのかと思われるかもしれませんが、その数値は主要大通りに面していたり、広島駅付近の大きなオフィスビルでの話です。街中でも裏通りや老朽化したビル、ローカルな小規模ビルは、実感としてもっと空いていたように思います。

そんな中、当時、賃収ビルをいくつか所有されているオーナー様(大家さん)から依頼を受け、作ったのが「中町ビルSEED」です。

https://smart-one.jp/model/seed.html

この物件は並木通りから、少し入ったところにあり、しかも2階でした。広さも約100坪(約300m2)もあり、築年数も古く、リーマンショック後の景況感からして、とても入居テナントが決まりそうにはありませんでした。

それをどのようにリノベーションするか?

立地は、並木通り近くなので、悪くないが面した通りの人通りはあまり多くない。また2階であるために歩いている人がふらっと入れる気軽さも期待できない。さらに広すぎるため、相応の家賃にもなり、企業の支店や営業所も広島から引き上げているため、1社単独で借りてもらえることも期待できない。この厳しい状況の中、SOHOオフィスにリノベーションすることにしました。

 

次回に続く、、、