リノベーションに向いている向いていないの判断は、人それぞれ希望する条件が異なるので、一概には言えませんが、
ただ、マンションで言えば、階数や角部屋か中部屋か、既存の作り方などによって、できること、できないことがあります。

それぞれの項目ごとに整理します。

■階数について
1階や2階でも下が駐車場やエントランスの部屋は、管理規約に規定されているL-45の遮音性能を有するフローリングの施工について、緩和される場合があります。下に居室がないので、遮音性能が足りなくてもさほど気にはならないのですが、遮音性能のないフローリングなどを施工する場合は念のため管理組合に問い合わせて、許可を得る必要があります。
次に最上階は天井裏に断熱材が貼ってある可能性があるので、その場合は天井を撤去して、弊社の事例にあるようなコンクリート現しは無理な施工となります。
中間階は、天井を撤去することも可能ですが、そうすると意匠的には良いのですが上階の方の音が聞こえやすくなるのがデメリットです。
コンクリート現しにすると寒くないですか?と良く聞かれますが、中間階であれば、見た目に寒く感じるかもしれませんが、さほど関係ありません。細かいことを言えば、天井を撤去することで体積は増えるのでエアコンなどの空調効率は天井ありより落ちます。

■角か中部屋か
一般的なマンションの作りとして、長方形(矩形)の平面形状であれば、当然に両端が角部屋、あとは中部屋となります。角部屋はよく4LDKで85㎡以上くらい、中部屋は65~70㎡くらいで作られています。角部屋は多くは3方に開口(窓)があったり、眺望をよくするために開口面積も大きかったりするので、開放的な作りになっていますが、逆に壁がない分、リノベーションする時に窓の位置が変えられないので、思うように壁の位置を決めれません。また、最近はTVも大型化し壁掛けを希望される方も多いのですが、そのような壁がなかったりします。中部屋の場合は、お隣さんとの境の壁が両側にあるので、そういう意味ではリノベしやすいです。

■直クロス貼の天井か
既存がコンクリート直にクロスを貼ってあると、それ以上に天井は上がりません。2重に組まないと電気の位置を変える場合は、配線を隠すための配管も見えてきます。弊社の事例ではその配管はあえて見せていることが多いですが、そのあたりはお好みで検討ですね。

■直貼りフローリングか2重床か
リビングや居室はコンクリート直にフローリングを貼ってある物件が多いですが、その場合は同じように直貼用のフローリングをはるか、無垢のフローリングを貼りたい場合は2重床(遮音性能有)の施工をして貼ります。後述の2重床は約10㎝程度上がるので、天井が上がらない場合だと、天井高さが10㎝程度低くなることになります。

■キッチンを対面にできるか
これは給水給湯管・排水管経路がどのようになっていて、それをどのようにするか?配管を隠すために床を上げても良いか?など、少し難しいので念のため弊社にお問合せください。

■水廻りは動かせるか
浴室やトイレ・洗面も給水給湯管・排水管経路に左右されます。動かせる場合もあれば、動かせない場合もありますし、既存がバリアフリーにできていると、動かすことで床上げをする必要が出てきて、リノベ後に逆にバリアフリーにならなくなる場合もあります。要注意なので、弊社にお問合せください。

■追炊き給湯器にできるか
給湯器は古い場合だと、湯張りや差し湯専用だったり、そもそも蛇口を開いて、お湯がたまったらお風呂まで蛇口を閉めにいかないといけなかったり。今や家族でお子さんとご主人の入浴の時間帯が大きくずれる家庭も多く、追炊きを望まれる方も多いです。これもできる場合とできない場合とあります。基本的には既存の機能は当然できて、新しい給湯器に取替えることは可能です。ただ追炊きとなると配管経路を増やさないといけないので、壁に穴あけが必要な場合もありますので、基本的には管理組合に施工可否の確認を要します。

■IHコンロにできるか
既存がガスコンロの場合、IHに変更するとなると、電気容量の問題があります(個別と全体の共用)簡単にできそうなイメージがありますが、意外と無理な場合もあるので、弊社にお問合せください。

■壁式構造とラーメン構造
壁式構造のマンションは、5階建て以内でEVのないような物件でその構造形式がとられています。読んで字のごとく壁で地震に耐えうるように設計されているので、居室内にもコンクリート壁が多く、壊すことができません。間取りは既存のままに、それをいかに活用していくかを考えていくことになります。ラーメン構造は柱と梁で6階建て以上ではほとんどこの構造方法です。この場合は専有部分の壁はほとんどが壊せるので、いわゆるスケルトンにしてリノベーションすることに向いています。